• 01建材(コンクリートorアスファルト)
    合成建材は天然建材に比べて耐水性能が悪いので、ワックス類をその中へ分散して耐水性能を上げる事が出来ます。コンクリートの強度を維持するのに水の蒸発を防ぐ目的でワックスエマルジョンを散布する事もあります。
  • 02プリンタートナー
    インクを熱融解し、紙に定着させる際、プリンター内部のローラーとトナーの離型剤として使用されています。また、”すぐ溶けてすぐ固まる”特性がヨレずに美しい印刷に寄与しています。
  • 03ガム
    食品衛生法に基づき、食品添加物として使用が認められています。ガムベースの原料として使われ、噛みごたえの良さや食感の向上に役立っています。
  • 04防錆材
    ワックス膜で金属を覆い、屋外や過酷な環境下でのサビを防止します。自動車の車体防錆をはじめ鋼板・鋼管などの輸送や貯蔵中の防錆に使用されています。
  • 05食品の包み紙
    お菓子を作る際のワックスペーパーやキャラメルなどの包み紙に使用されています。
  • 06スマホの電子部品
    ワックスは電気絶縁特性を持ち、コンデンサーやケーブルに使用されているほか、スマートフォンや電気自動車などの部品にも使用されており、最先端技術の開発にも欠かせない役目をになっています、
  • 07紙コップ
    耐水性、防湿性を活かし、紙コップのコーティングに使用されています。ワックスは生分解性を有しており、防水性にも優れていることから脱プラスチックの取組みにも一役を担う素材として注目されています。
  • 08タイヤ
    ゴムにワックスを練りこむことで、老化の原因となる大気中のオゾンを遮断する皮膜を形成し、ゴムの亀裂発生を抑制します。気温や天候など気象条件に合わせ、ワックスの組成を微妙に調整しています。また、ワックスが白浮きせずゴムの美しい黒色を保つ為の工夫もしています。
  • 09口紅・ヘアワックス
    その名の通り、ヘアワックスとして髪の毛のスタイリングに使用されていますが、保湿の特性がある為、口紅や保湿クリームにも使用されています。
  • 10肥料
    ワックスは生分解性があり、ワックスにて被覆された肥料は、土中にて徐々に分解され、肥料成分も徐々に放出されます。
  • 11キャンドル
    ワックスの最もポピュラーな使用用途ですが、ファラデー著『ロウソクの科学』にも記されているように、安定した炎を保ち続けるには、製造の工夫が必要です。日本精蝋のワックスは熱による変形や垂れ落ちを抑える為、組成を調整するなど工夫しています。ワックスには香りを保つ特性があり、アロマキャンドルとして香りを楽しむことが出来ます。
  • 12包埋用パラフィン(医療用)
    生体の微小な組織をパラフィンで固める事によって顕微鏡検査を容易にすることが出来ます。細胞異常の特定、新薬開発時の毒性試験などに活用されています。
  • 13つや出し
    ご存知の通り、ワックスは艶出しの用途として用いられ、車やフローリング、木材工作に使用されています。例えばカーワックスに含まれるワックスは塗膜保護被膜を作り光沢を出す機能があります。
  • 14段ボール(ホットメルト接着材・防水加工)
    溶剤を含まないホットメルト接着剤は安全性が高く、食品の容器にも使用されています。