アルファオレフィン誘導体
アルファオレフィンは、分子末端に二重結合を持つ炭化水素であり、パラフィンワックスのような飽和炭化水素とは異なる反応性を示します。
当社では、アルファオレフィンの特異な反応性と当社の独自の技術を組み合わせて、融点、変性度、反応選択性の異なる様々な酸化ワックスを製造しており、それら酸化ワックスを原料に用いたウレタン型ワックスも製造しています。
また、アルファオレフィンの重合反応も行っており、融点、重合度の異なる様々な重合ワックス(WEISSENシリーズ)やアルファオレフィンと無水マレイン酸を組み合わせた重合物(MAWシリーズ)の製品シリーズがございます。
利用分野
酸化ワックスは、融点、変性度、反応選択性の違いによって、防錆用、滑剤用、インク用、コンクリート用、電池用、ホットメルト用、文具用、ポリッシュ用、ロストワックス用、加工紙用、油剤用、アスファルト用、ワックス改質用、など用途は様々です。酸化ワックスは脂肪酸、エステル、アルコールといった極性基を持っており、基材との混合性、塗膜形成性、反応性などが飽和炭化水素とは異なる挙動を示す特徴が各用途に生かされています。WEISSENシリーズは、融点、重合度の違いによって、ワックス改質用、滑剤用、ホットメルト用、蝋燭用、インク用、紙加工用、ロストワックス用、ポリッシュ用等に利用されています。MAWシリーズは分子内に親水基と疎水基を併せ持つ構造を活かして、顔料分散用、滑剤用、コンクリート用、ワックス改質用等に利用されています。
化成品の性状について
酸価とけん化価
酸価は、化学物質1グラムを中和するために必要な水酸化カリウムのミリグラム単位の質量です。酸化ワックスの場合、カルボン酸基の量の尺度になります。対して、けん化価は特定の条件下で化学物質1グラムをけん化するのに必要な水酸化カリウムのミリグラム単位の質量です。
酸化ワックスの場合、エステル基とカルボン酸基の総和量の尺度になります。従って、けん化価と酸価の差をエステル価と見る事も出来ます。エステル価は化学物質1グラムに含まれるエステルをけん化するために必要な水酸化カリウムのミリグラム単位の質量です。酸化ワックスを金属塩化やエステル化すると酸価は低下します。このように酸価とけん化価から、酸化ワックスの状態をある把握する事が出来ます。
当社製品のご紹介
※こちらでご紹介している製品は、数ある当社の製品シリーズの一部となります。
詳しくはお問い合わせください。
品名 | 融点 | 酸価 | けん化価 | 針入度 | 特徴と主な用途 |
---|---|---|---|---|---|
℃ | mgKOH/g | mgKOH/g | 25℃ | ||
OX - 1749 | - | 32 | 100 | 5 | 酸化ペトロラタム、防錆等 |
OX - 0851 | 軟化点50 | 5 | - | - | OX-1749のCa塩、防錆等 |
OX - 2251 | 流動点35 | 12 | 165 | - | 酸化ワックスのアルキルエステル、防錆等 |
NPS - 8070 | 凝結点45 | 73 | 180 | - | 酸化ワックス、防錆等 |
安全データシートのダウンロード
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下記の「お問い合わせフォーム」から必要事項を送信して下さい。
品名 | 軟化点 | 粘度 | 針入度 | 特徴と主な用途 | 製品形状 | |
---|---|---|---|---|---|---|
℃ | mPa・s (120℃) |
25℃ | 板 | 粒 | ||
WEISSEN - 0373 | 72 | 35 | 6 | 重合型ワックス、離型剤等 | ● | |
WEISSEN - 3757 | 56 | 35 | 22 | ● | ||
WEISSEN - 6959 | 59 | 240 | 10 | ● |
安全データシートのダウンロード
上記以外にも様々な化成品がございます。
(*1) MAW-8061は受注生産となります。
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