マイクロクリスタリンワックス
日本工業規格によれば、マイクロクリスタリンワックスは原油の減圧蒸留の残渣又は重質留出油より分離精製した常温において固形のワックスと定義され、融点などによって細分化されています。組成は主鎖に側鎖を持つ炭化水素(イソパラフィン)を主成分とし、これに少量の直鎖炭化水素(ノルマルパラフィン)と環状炭化水素(ナフテン)を含んでいます。マイクロクリスタリンワックスは粘り気が強く、延伸性を持ち、低い温度で脆弱にならず、緻密、微細な細晶で、融点が高く、粘着性、特に加熱粘着性が優れ、他のワックスに混合すると結晶の成長を抑制する特徴もあります。